【菜食ニュース】全米初「ヴィーガン(完全菜食)の学校」が登場。 ジェームス・キャメロン一家が設立・支援。 「種から食卓まで」をテーマとした授業も。

【菜食ニュース】全米初「ヴィーガン(完全菜食)の学校」が登場。 ジェームス・キャメロン一家が設立・支援。 「種から食卓まで」をテーマとした授業も。

全米の学校に広がるベジタリアニズム


アメリカで、ベジタリアン・メニューを取り入れる小中学校が近年増えています。

すでに100以上の学校がミートレスマンデーに参加しており、週に一度はベジタリアンメニューを実施しています。また、ニューヨークの公立学校では国内で初めて、完全にベジタリアンを取り入れ昨年話題となりました。

そしてついに、完全ヴィーガン食の学校が登場するようです

それも、映画監督ジェームズ・キャメロン氏の奥様スーザン・エイミス・キャメロンが創設した、学校においてです。
多くのメディアの注目を集めることになりそうです

今日はトップ画像に使用した NPR の記事をご紹介します
(記事の全文はこちらwww.npr.org/blogs/thesalt/2014/06/08/305860073/james-cameron-backed-school-to-terminate-meat-and-dairy

 

環境を重視したMUSE School CA

MUSE School CAは、環境に配慮した学校として、スーザン・エイミスにより2006年に設立されました。

この学校では「seed to table(種から食卓まで)」という授業もあり、140名の生徒が果物や野菜の栽培にも取り組んでいるのだそうです。そうして子どもたちが育てた果物・野菜は地元のレストランに販売もされているとか。また、校舎にはリサイクル材を利用して建設されている他、太陽光発電で校内の電力をまかなっています。

このように環境活動に力を入れる学校としては、カフェテリアのヴィーガン化は自然な選択肢だったようです(この後説明します)

これまでに、徐々にベジタリアン化を進めてきましたが、来年の中ごろには完全にヴィーガンになる予定だとか。

近年、全米で学校のカフェテリアのベジタリアン化が進んでいますが、その多くは「子どもの肥満」対策が主な理由です。環境保護の視点からヴィーガンを選択する学校は、ここが初めてではないでしょうか。

環境とヴィーガニズム

キャメロン夫妻がヴィーガンになったきっかけは、菜食の健康効果を紹介したフォークス・オーバー・ナイブズでした。その話題については、TABLE FOR ALLでも、こちらの記事 (James Cameron) でご紹介しています。

一方で、彼らが以前から取り組んできた環境保護活動においても、次第に「食」が重要なキーワードとなってきたようです。

スーザン・エイミスが最も驚いたことは、食と環境の密接な関係であり、その環境面こそが彼女がフォーカスしていることだと言います。

以下の英文は記事からの抜粋です。

Specifically, Amis Cameron says, she's appalled by all of the water and grain it takes to produce meat and dairy, and all of the greenhouse gas emissions, waste and pollution that production generates. And everything she's learned lately about animal products and the environment has coalesced into a singular conviction: "You can't really call yourself an environmentalist if you're still consuming animals. You just can't."

特に、肉や乳製品を生産するために多くの水と穀物が必要であること
さらに家畜が発する温室効果ガス
環境を汚染する廃棄物など
畜産・酪農と環境汚染の関係に、スーザン・エイミスは愕然としたそうです。

そして、彼女が最近になって動物製品と環境に関して学んだことは、彼女ある一つの信念へと導いたということです。それは「肉食を続けていながら、環境活動家を自称することはできない」というものです。

ジェームズ・キャメロン監督の環境保護へのメッセージが込められた映画「アバター」

ヴィーガニズムは環境保護に必要か

なるほど、畜産・酪農は環境負荷が高い。

でも、だからといって、肉食を辞めることが答えなのか?より環境負荷の低い、畜産方法、または酪農方法を模索するべきではないか?という意見もあると思います。

"It's not a matter of giving up meat. It's a matter of shifting to other kinds that have less climate impacts," one scientist told us. So, not as much beef and pork, and maybe more farmed fish and insects.

ある科学者は「肉を辞めるとかいうことではなく、より環境負荷の低い類へ移行していくべきです」と言います。つまり、牛や豚の消費を抑え、養殖の魚や昆虫をより多く食べるようにするなどです。

ですが、スーザン、そして多くの活動家の見解は以下のようなものです

avoiding animal products is still the most powerful decision a consumer can make — more significant than buying a hybrid car or LED light bulbs.

・・・動物製品を避けることは、やはり消費者が行使できる、最も強力な選択であり、ハイブリッドカーやLED電球を買うよりも、効果がある。

 

子どもとヴィーガニズム

子どもにヴィーガン食は適切か?という議論は常にあります

責任ある医療のための医師委員会(PCRM)のレービン女史は「ヴィーガン食は子どもたちにとっても健康的といえる」と言います。
実際に、アメリカ栄養士学会は既に、子どもに必要な栄養素は全て植物から摂取することが可能であるとしています(資料

また、ヴィーガン食の代表的食材である、米や豆類は決して高価な食材ではなく「菜食中心の食生活を始めるために、裕福である必要もない」と付け加えています。