大豆に関する噂の真相 9 乳幼児向けの大豆乳粉ミルクは赤ちゃんの避妊薬? 【FRNブログ記事翻訳】

2014年07月18日 10:57

乳幼児向けの大豆乳粉ミルクは赤ちゃんの避妊薬?

反大豆派の主張でもう一つ気になるのが、「特に大豆乳を与えられた乳幼児は、(体重ベースで) 一日あたり最低5錠の避妊薬と同量のエストロゲンを与えられたことになる」というものです。「大豆乳は」FallonとEnigによれば「乳幼児にとっては避妊薬」に相当します。

私の見解では、この件については憂慮すべきいくつかの根拠があるだろうと思います。大人であれば、大豆を摂取することで、典型的には乳がんあるいは前立腺がんの発症リスクを低減することができます。ですが大人においてはこうした効果のあるフィトエストロゲンが、乳幼児では全く異なる効果をもたらす場合があります。

「大人の場合、フィトエストロゲンの半分はエストロゲン受容体に結合するために血中に解放されます。これが乳癌と闘うために役立つのです」とした上で、Physicians Committee for Responsible Medicineの栄養士部長のPatricia Bertronは「ですが、乳幼児の場合、受容体と結合できるのは5パーセント以下です」と説明します。このことは、乳幼児および子どもの性的発育のリスクとなる可能性があります。乳幼児の食生活のほとんどすべてが乳ですから、大豆乳を与えられた赤ちゃんが被害にあうリスクは高いといえるでしょう。

こうした理論的なリスクは実に気がかりなものですが、現時点では理論的なものにすぎないように思われます。と言うのも、私たちは未だに人々においてこの被害の決定的な証拠を何ら確認していないからです。乳幼児期に大豆乳を与えられた人に関する、ホルモン異常の報告はありません。これには過去30年間の数百万の人々が含まれます。実際に、2001年8月にJournal of the American Medical Associationに発表された重要な研究では、大豆乳を与えられた乳幼児は、牛の乳を与えられた乳幼児と同様に健康に成長したことが確認されています。大豆のフィトエストロゲンが大豆乳を与えられた乳幼児の生理機能に影響したならば、大豆乳を与えられた乳幼児は、大人と同様の生理的な健康問題を発症するはずです。この研究は、乳幼児期に、大豆または牛の乳研究に参加した20歳から34歳までの男女811人を評価しました。30以上の健康分野において両グループ間に顕著な相違は認められませんでした。唯一の例外として、大豆乳を与えられた女性は、牛の乳で育てられた女性に比べ、僅かに生理の期間が(3分の1日)長いことがわかりました。

大豆がよいのか、あるいは牛乳を基にした粉ミルクが良いのかという議論に関しては、未解決です。それぞれに特有の危険性があるように思われます。議論の余地がないのは、人の母乳で育てられた赤ちゃんには、他のどの粉ミルクで育てられた赤ちゃんに比べても、目を見張るほどの健康上の優位があるということです。

大豆あるいは牛乳ベースの粉ミルクを与えられた赤ちゃんと比較すると、最低6か月間、母乳で育てられた赤ちゃんは

•  耳の感染率が3分の1

•  尿路感染率が5分の1

•  あらゆる種類の深刻な疾病の発症率が5分の1

•  アレルギーがある確率が7分の1、そして

•  入院するリスクが14分の1です。

母乳の健康上の優位性はこれ以上がないほどです。また母乳で育てられた赤ちゃんは

•  吐くことが少ない

•  下痢になることが少ない

•  便秘になることが少ない

•   乳幼児突然死症候群で死ぬ確率が30分の1

•   糖尿病の発症率が僅か2分の1

•   半数の平均的IQが7ポイント高い

母乳の健康効果は一生にわたるものです。母乳で育てられた赤ちゃんは、大人になると

•  喘息になりにくい

•  アレルギーを発症しにくい

•  糖尿病になりにくい

•  皮膚炎を含む肌の問題が少ない

•  心臓発作のリスクが低い

•  コレステロール値が低い

•  潰瘍性大腸炎(大腸における腫瘍)が少ない

•  クローン病が少ない、そして

•  特定の慢性肝疾患に対する免疫があります。

母乳が最高であるという証拠は実にたくさんあります。それでも反大豆の旗振り役であるSally Fallonは、母親がベジタリアンであれば、乳幼児を母乳ではなく牛乳で育てることを明確に推奨しています。彼女は「母親が妊娠中そして育児の間、動物性タンパク質と脂肪をしっかりと摂取している場合は母乳が最適です」と書いています。

何故そのような発言をする人がいるのでしょうか。これらの反大豆派の人たちは何を根拠としているのでしょう。彼らは何を証明しようとしているのでしょうか。

FallonとEnigは、Kaayla Danielやその他の反大豆キャンペーンの旗振り役となっている人々と同様に、健康を保つためには、動物製品から大量の飽和脂肪酸を摂取するべきと言う考え方を支持しています。彼らは乳幼児に裏ごしした肉を食べさせることを勧めています。そして、アメリカ人の食生活において大豆製品が加速度的に動物製品に取って代わっている事実を厳しく非難しています。